リモートワークで運動不足を実感していますエンジニアリングチームの川合(@Ricckn)です。
これまで毎週末判断していたWFH(Work From Home)ですが、GW空けまでのWFHが決定されました。これらを踏まえても、個人の体調管理をどうするかは長期的に考える必要がありそうです・・・。
さて、本日はF-RevoCRMとは関係ないのですが、去年から公開されていたWindows Subsystem for Linux2(以下WSL2)に関連して、先日Windows Insider Preview(WindowsのBeta版を試せるプログラム)で公開された、ExplorerとWSLの統合周りをレビューしたいと思います。
WSLとWSL2
みなさんはWSLを利用していますでしょうか。
WindowsにXAMPPを入れたり、Docker上で動かしたりということもあるので、あまり使われていないかもしれません。
ちなみに弊社でWindowsを使っているエンジニアは、開発サーバーにファイルを同期させる為だけに利用していたりします(Lsyncdを使い、保存時に自動でファイルを開発サーバーに同期する用途)
もともとはDocker for Windowsを使ってDocker上に構築された環境で作業を行っていたのですが、Docker for Windowsのファイルマウントが遅い問題があり、ページが開くまでにすごく長い時間がかかることから、開発サーバー上にKVMで各自の仮想環境を建てて、その環境でさらにDockerを建てて作業を行っています。
WSLではDockerを動かすことが出来ませんでしたが、WSL2ではDockerを動かすことが可能になりました。
また、ベータではありつつ、Docker for WindowsもWSL2に対応するような機能を現在調整中です。
WSLはVisual Studio Code(以下VSCode)と相性が良いのもいいですね。
WSL2上のディレクトリをプロジェクトのRootとして簡単に設定できるので、この点もWSL2→Docker経由の開発をおこなう手助けになるかもしれません。
Explorerとの統合
ちょうど3月か4月のWindows Insider Previewの更新で入ったのが、WSL2とExplorerの統合機能です。
Windows Explorerのサイドバーに、WSLで動いている仮想環境のファイルに、直接アクセス可能になります。
前からも一応奥深くにあったのですが、サイドバーに表示されるようになったことでファイルを確認することも、コピーすることも簡単になりました。
特にWeb系で画像も頻繁に扱う場合はこちらのほうが便利だったりするのではないでしょうか。WordPressとか。
来る未来は・・・?
ということで、ここ最近素晴らしい機能がどんどんWindowsに追加されている気がします。また、VSCodeも機能が拡張されていることから、基本的にMacで開発している私も、だいぶWindowsで開発できるようになってきました。
まだ、F-RevoCRMの開発はWindowsで試していませんが、現在私が使っている家のデスクトップの開発環境をご紹介します。
- Windows 10 Pro Insider Preview(ProでなくてもWSL2ならDockerは動きます)
- WSL2
- Ubuntu 18.04(開発環境)
- VSCode(エディター)
- Windows Terminal(ターミナル、WSLのUbuntuを直接操作する)
- Git Kraken(Git管理用GUI)
この環境で開発しているものは、React.js + Redux + Firebaseのアプリケーションではありますが、DockerがWSL2上で動くので、他と特に変わりなく開発は可能なのではないかと思っています。
WindowsのVSCodeでは、ファイル検索が非常に遅い問題があるので、WSL2上で動かしたときにどの程度変わるのかは少し検証してみたい気持ちになりますね。
それでは次回のエンジニアリングブログもお楽しみ下さい。