長らくBlogを公開できていませんでしたが、すっかり冬の天気になってしまいましたね。
エンジニアリングチーム リーダーの川合(@Ricckn)です。
HAPPY ANNOUNCEMENT
今回はこのようなお知らせができてとても嬉しい気持ちです。
長らく、多くの方から「Githubには公開されないのですか」とご質問を頂いていたのですが、こちらの体制の問題などもあり実現できていませんでした。
今回、社内フローを含めて調整し、F-RevoCRM 7.3にメジャーバージョンアップを行ったタイミングというのもあり、Githubに移行することを決定しました。
thinkingreed-inc/F-RevoCRM: 日本で最も利用されているオープンソースCRM https://github.com/thinkingreed-inc/F-RevoCRM
同時に、開発者の方に簡単にお試しいただけるよう、Docker環境とその構築手順も追加したバージョンを展開しています。
単純にお試しになりたい方も、是非cloneしていただければと思います。
Github化に伴い、パッチ提供方法についてや、F-RevoCRMをご利用になられている方や、実際にカスタマイズや保守を行っているエンジニアの方々に、お願いなどがございます。
それは最後に回すとして、まずは経緯や思いについて書かせてください。
Github化に向けての経緯や思い
Githubに公開したいという思いは私がおよそ3年前に入社した当初からありました。
Web系のソフトウェアエンジニアとして、OSSに貢献したいという思いや、多くの方が使われているソフトウェアだからこそ、多くの方とコミュニケーションが取れるのではないかという期待がとても大きいものでした。
当時はカスタマイズを主体として特定のお客様に対応していたことも多く、お恥ずかしい話ではありますがなかなかパッケージ自体へのパッチ提供体制が整っていなかった状況があります。
現在は年4回(2,5,9,11月)パッチを出す形でパッケージ自体へのパッチ提供フローが定着したこともあり、Githubに公開してIssueで管理していくようなフローも現実的になったと感じています。
また、弊社でも「SaaSプラン」という、標準環境を簡単に提供するプランができたこともあり、F-RevoCRM自体の品質向上が急務となっています。
今後のパッチ提供について
今後は2ラインのソースコードが提供されます。
- Githubでのリリースタグ
- F-RevoCRM公式サイトからの差分パッチ提供
まずGithubのリリースタグについてはご存知と思いますが、これまで通り3ヶ月に1回、タイミングを見てtagをうち、リリースとしていきます。
もちろん、その間提供されているmainブランチのコミットは、自由にcherry-pickやpullしていただいて構いません。
次にこれまで提供していたようなF-RevoCRM公式サイトからの提供ですが、こちらはこれまで通りでの提供を続けます。
提供タイミングはGithubでタグを打つタイミングとほぼ同時で、若干前後するとは思いますがこれまでどおりの3ヶ月に1回となる予定です。
公式サイトでの提供は差分ファイルとなりますので、例えばF-RevoCRM7.3.0を導入しているお客様の場合、次のF-RevoCRM v7.3.2が出たら
- F-RevoCRM v7.3.1 patch.zipを展開して適用する
- F-RevoCRM v7.3.2 patch.zipを展開して適用する
と行った形で、上書き保存で順番に適用していく必要があります。
これまでの運用は変わらず、+Githubで先行してコミットを参照することも可能になる、くらいの違いですが、Github上の未取り込みのPull Requestも取得可能ですね。
皆様へのお願い
ソフトウェアエンジニアの皆様へ
F-RevoCRMをお使いのソフトウェアエンジニアの皆様。
ぜひIssueの登録と、Pull Requestの作成をお願いします。
これまでは不具合を見つけて社内で修正したとしても、なかなか私達にパッチを送るのが難しい状況だったと思います。
(そんな中でもご連絡いただき、修正パッチを送ってくださった皆様、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます)
もちろん任意ではありますが、利用中に発見した不具合や、機能提案など、どんどんIssueへ登録してください。
私達の方でもF-RevoCRM v7.3.1の把握できている不具合については、随時Issueへ登録していきます。
ご利用の皆様へ
実際にコードを変更できなくても、Issueへの登録、お待ちしております。
利用されている方の生の声は重要となりますので、是非Githubのアカウントを取得していただき、改善への議論へ参加していただければ幸いです。
エンジニアの為だけのOSSでは無いと、私達は考えています。
最後に
F-RevoCRMをご利用の皆様、これまでもこれからもありがとうございます。
Githubの運用については、まだまだ足りていないものがあります。
引き続き、良い製品になるように改善できればと考えていますので、よろしくお願いします。
thinkingreed-inc/F-RevoCRM: 日本で最も利用されているオープンソースCRM https://github.com/thinkingreed-inc/F-RevoCRM