F-RevoCRM カスタマーポータルの公開

梅雨が明けてようやく天然パーマの髪に優しい季節が来たと思ったら、そもそも人類には厳しい日差しで体調を崩しておりました、エンジニアリングチーム マネージャーの川合(@Ricckn)です。

ひっそりではあるのですが、3月の上旬、F−RevoCRMv7.3.0以上で動作するカスタマーポータルをGithub上で公開しましたのでご報告です!

この記事ではそもそもカスタマーポータルとは何かというところをメインに、また開発参加のお願いをさせていただければと思っています。

https://github.com/thinkingreed-inc/F-RevoCRM-CustomerPortal

カスタマーポータルとはどのような機能か

F−RevoCRMの情報の一部をお客様に共有するための仕組みになります。
主なユースケースとしては

  • 請求書などを顧客企業のドキュメントに保存して、お客様はカスタマーポータル上からダウンロードしていただく
  • カスタマーポータル上の問い合わせ管理から新規チケットを発行したり、回答を確認する(F−RevoCRMではチケットモジュールを利用)

上記の様なことができます。

ログインID、パスワードはお客様単位で発行でき、メールアドレスが必要になります。
また、カスタマーポータルを利用可能なお客様は「顧客担当者」の特定の項目にチェックが入っていることが条件となりますので、不要なお客様にも提供してしまうこともありません。

詳しくは以下のURLをご確認いただければ幸いです。

事例の紹介

カスタマーポータルを使って実現しているいくつかの事例を紹介します。

某企業様の請求書発行業務

こちらのお客様は物件の運用・管理、賃貸の仲介業を行っており、請求書を各テナント宛てにいつも郵送していましたが、次第に請求書の封入コストや切手代がかさみ、収益を圧迫している状態になってきたため、コスト削減を検討していました。

そこでまずF-RevoCRMに運用管理している物件の情報を全て入力し、賃料を自動計算可能な状態にしてから、カスタマーポータルの機能を使い、請求先に一斉にPDFを配布する形で運用しております。

データをF-RevoCRMに入力さえしていれば、毎月の請求業務が確認作業だけとなり、請求書生成は自動化、送付も自動化され、大幅なコスト削減に成功しました。

※参考:請求書を電子化したことでコスト削減に成功したケース – CRM(顧客管理)ならオープンソースのF-RevoCRM https://f-revocrm.jp/instances/digitization-cost-down

個別指導塾での授業実績管理

こちらのお客様は個別指導の塾を行っており、講師として正社員の方もいれば、アルバイトの方もいらっしゃいます。これまでは紙に書いた授業報告書を元に親御様への請求金額、講師の方への精算金額を算出していましたが、カスタマーポータルの機能を使い、これらを改善しました。

まず、授業報告書がスマートフォンから入力できるようになったことにより、授業の実施状況が事務局側で把握できるようになりました。
講師が書いた授業報告書はカスタマーポータル上で共有されていますので、生徒だけでなく、生徒の親御様にもどのような授業を行ったか、進捗はどうかといった情報を共有することが可能になっています。

また、なにか質問があればカスタマーポータル上から事務局へ直接チケットを発行することができ、事務局もその情報をチケット管理モジュールで処理することが可能です。

最後に、上記のように入力された授業の開始時間と終了時間から、実績も一覧で取得でき、紙を見て行っていた精算業務が大幅に短縮しております。

企業と顧客をつなぐツールとしてのカスタマーポータル

これまでメールで行っていた、紙で郵送していた業務を直接顧客へ届けることができるようになるのがこのカスタマーポータルです。
バズワードではありますが、DXの一端を間違いなく担うツールとなりますので、気になる方はぜひ使ってみてください。

また開発についてもお願いです。
カスタマーポータルの最低限の機能はございますが、本格的に運用するにはまだ便利機能が足りていません。
Issueはいつでも受け付けておりますので、ぜひ記入して、お時間があればPRもいただけると助かります。

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